
小泉・安倍政権の医療改革への分析的時評
著者の二木氏は本書の目的を3点明示している。
1.小泉・安倍政権の7年間の医療改革の特徴と帰結を包括的かつ複眼的に健闘すること、
2.日本の医療満足度と医療費についてのさまざまな常識まのウソを根拠に基づいて批判すること、
3.私自身のよりよい医療制度めざした改革案とそれへの「希望の芽」を示すこと
としている。
2008年春現在、後期高齢者医療制度の始動による政界を含め混乱がみられる。小泉・安倍政権の7年間の医療改革が何を準備し、それを二木氏が如何なる分析を加えてきたかを振り返り、日本の医療政策の問題の所在と本質に迫る上でヒントに富んだ一冊となっている。
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